新年の縁起物の「初あめ」作りが山形市内で始まっている。
製造するのは同市北山形2丁目の大山製菓。4代目の鈴木健太郎さん(45)は「店が創業した1961(昭和36)年ごろには県内に何軒もの専門業者があったと聞く」と話すが、現在は同社のみとなり、「初あめは他県にない文化」と、使命感を持って作業に当たっている。
原料は麦芽水とグラニュー糖のみ。これを煮詰めた糖液を金属の円盤に流し込み、急速に冷やす。気温が高いと軟らかくなるので製造は寒い時期に限るという。紅白やごま、あんこ、きなこなど14種類があり、多い日は1日当たり300キロを作る日もある。山形市で1月10日に開催される初市などで販売される。
「無病息災や商売繁盛を招く初あめを、ぜひ新年に味わってほしい」と鈴木さんは語った。
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