鶴岡市西目で12月31日未明に発生した土砂崩れで2日、現場の土砂の中から男女2人が発見され、死亡が確認された。死因はともに外傷性ショックだった。土砂に巻き込まれた住宅で暮らす80代男性と70代女性の夫婦と連絡が取れておらず、鶴岡署は遺体の身元がこの夫婦とみてDNA型鑑定を行い特定を進める。
市などによると、2人は約3メートルの土砂の下から見つかった。同日午前6時55分ごろ、重機で土砂を掘削中、初めに女性が、同7時45分ごろには、近くの土砂から男性が発見された。遺体は損傷が激しかったという。同署はDNA型鑑定を行うとともに、3日に発見現場で身元の特定に向けて遺留品の捜索などを行う。
土砂崩れは集落の裏山の斜面で発生し、幅約100メートル、高さ20~30メートルの規模で崩れ、住宅2棟を含む約10棟が巻き込まれた。
捜索活動は大みそかから元日も含め3日間、昼夜を分かたず続いた。消防は同市消防本部や県内各消防本部からの県広域応援隊の延べ244人、県警は同署や機動隊など計182人、陸上自衛隊は第20普通科連隊などの約150人をそれぞれ投入。警察への通報から約60時間で捜索、救助活動は終了した。市などは今後、がれきや土砂の撤去を進め、避難生活を送る7世帯19人への支援に力を入れる。
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