鶴岡市西目で昨年暮れに発生した土砂崩れで、被災し壊れた家屋に取り残されていた飼い犬と飼い猫の計18匹が3日、市消防本部の隊員によって救出された。飼い主の市内の男性(69)が市に救出を要請した。
男性によると、家屋で犬と猫を約30匹飼っていた。災害直後の昨年12月31日、土砂で傾いた家屋に取り残されたペットの救出を市や消防機関などに求めていた。行方不明者の捜索活動や二次災害防止のために実現せず、心配で眠れない日々を過ごしたという。
同市の上郷コミュニティセンターで3日に開かれた住民説明会に参加し、あらためて要請。市と市消防本部が協議し、救出行動につながった。
市消防本部の隊員6人が3日午後4時すぎから、はしごやチェーンソーなどを使って壊れた家屋に入り、約4時間かけてケージ内にいた犬13匹、猫5匹を助け出した。震えていたが、いずれも命に別条はないという。ほかのペットは自力で屋外に出たとみられる。再会した男性は「よく生きていてくれた。早く温めてあげたい」と抱きかかえた。
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