避難指示「緊急調査の結果次第」 解除時期巡り鶴岡市長

2023/1/5 09:10
鶴岡市役所(資料写真)

 鶴岡市西目で昨年末に発生した土砂崩れで、皆川治市長は4日、8世帯22人に出している避難指示について、専門家による緊急調査の報告を待ち、解除する時期を検討する考えを示した。調査は5日に行われ、同日中に概略の報告を受けるという。

 4日に市役所で開いた災害対策本部会議で方針を示した。皆川市長は「避難指示の解除は二次災害がないことが前提。住民の命を守ることが最も重要になる」と説明し、解除の可否の判断に要する期間については「緊急調査の結果次第」と述べた。

 一方、会議では避難者支援や交通規制に伴うスクールバスの対応、上下水道の被災状況が報告された。避難者支援では同日中に希望する6世帯に保健師を派遣。上下水道料金は避難指示解除後に使用を再開するまでは閉栓扱いとする。

 6日に始業する上郷小と鶴岡一中のスクールバスのルートのうち、現場周辺の路線は一部を変更する。避難している金山集落の児童2人は保護者が送迎し、避難生活が長引く場合はタクシー送迎を検討する。金山集落の鶴岡一中の生徒4人は乗車場所が400~500メートル先の山口集落となる。

 水道は被災家屋と消火栓1基で漏水しているが、周囲の水道使用に支障はない。下水道は避難区域の一部でポンプや制御盤が土砂で埋まっており、土砂などの撤去後に状況を確認する。

 また、同本部会議では鶴岡署の担当者が現場で見つかった2遺体のDNA型鑑定を4日に開始したことを報告した。同署はこれまで遺体発見場所付近の土砂の中に身元特定につながる遺留品が残っていないか捜索したが、現時点で見つかっていない。

鶴岡・土砂崩れ

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