鶴岡市西目で2人が犠牲になった土砂崩れ現場で11日、山の斜面の一部にブルーシートを張る作業が行われた。二次災害防止に向けた県の対応で、雪解け水や雨水が地中に浸透するのを防ぐ。
専門家の調査で亀裂が見つかるなどし、二次災害の危険性が指摘されている。この日は崩落箇所とは別の赤茶けた山肌が露出した幅50メートル、縦10メートルの範囲をシートで覆った。避難指示世帯の住宅裏側に当たる。6日から立ち木の伐採など準備を進めていた。
県庄内総合支庁河川砂防課は、作業の安全面を確認しながら崩落箇所にも敷設するとしている。
県は、傾いた建物付近の約12メートルの範囲で県道に土のうを設置した。崩れた土砂が道路や田んぼに流入するのを防ぐための措置で、本格的な復旧に備える。地面の動きを測定する「伸縮計」設置も進めており、13日のモニタリング開始を予定している。
一方、東北電力ネットワーク鶴岡電力センターは11日、現場周辺で電柱の新設作業などを始めた。新たなルートで電線を張り、今月中には街路灯や下水道ポンプが復旧する見込み。
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