調査は2019年から実施し4回目。今回は、22年10月時点で帝国データバンク企業概要データベースに収録されている企業のうち、県内の約1万6500社を対象にした。企業側がメインバンクとして認識する金融機関を集計した。
上位に変動はなく、今回は14位までの順位が前年と同じだった。4位米沢信用金庫(3.79%)、5位鶴岡信用金庫(3.63%)、6位山形信用金庫(3.45%)と続いた。県外に本店を置く金融機関では、商工中金が12位で0.52%、みずほ銀行が14位で0.48%となった。
業種別では、建設、製造、卸売、小売など多くの業種で1位山形銀行、2位きらやか銀行、3位荘内銀行となった。農林水産業を含む「その他産業」ではJA山形おきたまが2位に入った。売上規模別でも上位3行を県内3行が占めたが、「50億円以上」の上位10行には、みずほ銀行(4位)などメガバンク3行を含む県外金融機関が計6行入った。
帝国データバンク山形支店は「新型コロナウイルス禍で疲弊した中小企業の支援で、地域金融機関に求められる役割は増している」とする一方、「ネット銀行など金融機関の選択肢は増えている。融資先企業のニーズに沿った支援を展開できる基盤強化が引き続き求められる」と分析している。
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