酒田市でスーパーを展開するト一屋(同市、荒木洋一社長)が同市中心部にある「ト一屋中町店」=中町2丁目=を設備老朽化に伴い、今月末で閉店させることが30日、同社への取材で分かった。同店は同社1号店の創業店舗で、2021年に閉店したデパート「マリーン5清水屋」の近くにある。
同社によると、同社は1948(昭和23)年に現在の中町店がある場所で創業した。76年の酒田大火で焼失したが、78年に改築オープンした。建物が老朽化し空調や冷蔵ケースの故障も増え、閉店を決めた。同店の従業員8人については、希望を聞いた上で別店舗や同社生鮮センターへの異動を予定している。
同社は「長きにわたり、ご愛顧いただき、ありがとうございました」とコメントした。同店閉店後は、みずほ通り店や駅東店など7店舗となる。
中町店は中町モール沿いにある。同市では中心部の空洞化が顕著となっており、清水屋に続き、中心市街地の象徴的な店舗が姿を消すことになる。
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