31日午前0時25分ごろ、米沢市万世町桑山の東北中央自動車道・米沢八幡原インターチェンジ(IC)で、東京方面に向かうJRバス東北(仙台市)の高速バスが中央分離帯に衝突した。男性運転手を含め25人が乗車しており、うち西川町の女子高校生(16)や山形市の女子大学生(22)ら男女9人が顔面打撲や口の中を切るなどの軽いけがをした。運転手(56)にけがはなく、同社の聞き取りに「視界が悪く、分岐点に気付くのが遅れた」などと話しているという。
けがをした本県関係の乗客は西川町と山形市の女性2人のほか、男子予備校生(18)=山形市=、女子大学生(21)=同=の2人。また、タイ国籍の飲食店経営者ら30~35歳の男女3人と、千葉県の会社員の男性(43)と女性(25)もそれぞれ負傷した。
県警高速隊などによると、運転手は上り線と下り線の流入ランプの分岐点で、中央分離帯のガードレールにぶつかった。上り線に入ろうとした際にハンドル操作を誤ったとみて事情を聴いている。
このバスは30日午後10時43分に県庁前を出発し山形駅、米沢駅、都内を経由して東京ディズニーランドを目指していた。乗客は31日午前3時15分に別のバスに乗り換え、目的地に向かった。
同社によると、男性運転手の勤務状況、飲酒検知の結果などに問題はなかった。「道路がふきだまりになっていた」とも話しているという。
高速隊によると、現場付近は当時ふぶいており、路面は圧雪、凍結だった。県警は運転手から当時の状況を聞くなどして詳しい事故原因を調べている。
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