上山のフルーツ、チョコをまとって 「のら農園」と芸工大・学生団体が新商品

2023/1/31 12:49
「のら農園」と「かみのやまおとどけ隊・ふるってぃ」が協力して開発した「ドライフルーツチョコレート」=上山市

 上山市の「のら農園」(酒井正樹代表)と東北芸術工科大(山形市)の学生団体「かみのやまおとどけ隊・ふるってぃ」は、同農園の新商品「ドライフルーツチョコレート」を開発した。上山産果物のドライフルーツをチョコでコーティングし、味やパッケージに学生の思いを反映させた。酒井代表(43)は「学生の協力で自信を持って『これぞ山形』と言える商品になった」と手応えを語った。

 同農園は以前からドライフルーツの製造・販売を手がけ、新商品作りは2021年秋に始めた。同市特産の紅干し柿のPRに取り組む「ふるってぃ」メンバーの高村帆香(ふうか)さん(21)と阿部恵珂(よしか)さん(21)、山中香澄さん(21)の3人に協力を求め、共同プロジェクトとして進めてきた。

 ドライフルーツは同農園の紅干し柿と、市内産のリンゴ、ラ・フランスを使った。チョコはドライフルーツの味を引き立たせるようこだわった。10種類ほどを試作し、メンバーの感想などを踏まえベーシックなチョコとホワイトチョコ、抹茶チョコの3種類とした。

 パッケージは昨年夏にデザイン作りに着手し、3人が計10パターンほどを考えた。完成したのは、蔵王の御釜の絵を大きく配置し、果物をちりばめたもの。海外からの観光客が手に取ることも考え、裏面には上山を紹介する英文も記した。

 酒井代表は「地元産の果物とそれに合ったチョコ、パッケージと、全て妥協せずに作った。お土産としてはもちろん、地元の方々にもぜひ味わってほしい」と話す。阿部さんも「自分が考えたパッケージデザインがお店に並ぶのは初めての経験。酒井さんと私たちの思いを乗せたものができたと思う」と喜んだ。

 「ドライフルーツチョコレート」は3種類すべて702円。山形市内のJAやまがたおいしさ直売所3店舗や食の駅山形蔵王店、同農園のオンラインショップなどで取り扱っている。問い合わせは酒井代表080(4185)0260。

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