もしもに備え、不審者対応訓練 山形の病院

2023/1/31 22:18
病院職員が非常通報装置の使用手順を確認した訓練=山形市・矢吹病院

 山形市の矢吹病院(政金生人院長)の不審者対応訓練が31日、同病院で行われた。前日に県内病院で2カ所目となる110番直結の非常通報装置を設置したばかりで、医師や看護師、事務職員ら約30人が使用手順を確認した。

 装置は大阪府の病院で2021年に起きた放火殺人事件を受けて導入した。ボタンを押すと非常通報が県警本部の通信指令室に送られ、指令室から折り返し電話が来る仕組み。

 訓練は山形署員が扮(ふん)した不審者が受付に「院長を出せ」と大声で詰め寄ったとの想定で行われた。応対した同病院企画広報室の皆川未吏さんは「ボタン一つで通報できるのは心強い」と、新たな「SOS」の切り札に期待を寄せた。日本防災通信協会県支部の四釜明支部長は「もしもの時はちゅうちょせずに押して」と呼びかけた。

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