鶴岡市西目で昨年発生した土砂崩れについて、県は31日、本体対策工事が国土交通省の災害関連緊急地すべり対策事業に採択されたと発表した。16日に採択されている応急対策工事(約2億円)を含めると、全体の事業費は約11億円となる。
県砂防・災害対策課によると、本体対策工事では、斜面全体にある不安定な土砂を排出するほか、地すべり地域内に降った雨などを地下に浸透させないように排除する水路を整備する。土砂崩れを引き起こした要因の一つとされる地下水を抜くために、横ボーリング工なども実施する。対策範囲は幅約220メートル、高さ約30メートル。県は現在進めているボーリング調査などの結果を受け、詳細な工事の設計を行う。調査と観測を進めながら、仮設防護柵や大型土のうの設置などによる応急対策を2月中旬から始める見通し。
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