鶴岡で７棟焼ける　強風で延焼か、２人がやけど

　1日午後2時10分ごろ、鶴岡市加茂、無職佐藤幸雄さん（69）方から出火し、木造2階建て住宅が全焼した。火は強風にあおられて隣接する住宅や空き家、倉庫などに燃え広がり、計7棟が焼けた。佐藤さんと同居する弟の2人がやけどし、酒田市の日本海総合病院に搬送された。いずれも命に別条ないという。

　鶴岡署と鶴岡市消防本部によると、佐藤さんは当時、弟と家におり、同2時過ぎに自宅1階台所のガスこんろ付近から炎が上がっているのに気付いた。2人は外に逃げ、近所に住む男性が「建物から炎と煙が見える」と119番通報した。発生から約8時間後の同10時5分ごろに鎮火した。

　地元関係者によると、同市加茂は260～270世帯があり、住民は約3千人という。現場は同市沿岸部で加茂漁港から南東に約220メートルの住宅密集地。ポンプ車7台を含む計13台の消防車両が出動したほか、付近の住人らで辺りは騒然となった。

　山形地方気象台によると、同日午後2時ごろ、同市の海上に暴風警報が出され、同4時10分には暴風雪警報に切り替わった。同市沿岸部の鼠ケ関では午後1時48分に最大瞬間風速23.8メートルを観測。南西の風で、現場は海に近く、強風で燃え広がったとみられる。

　同署と同市消防本部は2日に実況見分を行い、焼失面積や出火原因を調べる。

■交通情報■

• やましんｅ聞
• お届け電子版