サクランボの花が開花した加温栽培用ハウスを会場とした「花見の宴(うたげ)」が3日、東根市神町地区の園地で3年ぶりに開かれ、出席者が一足早く春の雰囲気を楽しんだ。
生産者の渋谷洋さん(41)=同市神町営団中通り=のハウス内は主力品種「佐藤錦」を中心とした白くかれんな花々で彩られ、華やかな雰囲気。果樹農家や行政の担当者、市場関係者ら40人が参加し、満開の花々をめでながら歓談した。
渋谷さんによると、ハウス内は例年並みの1月20日に開花した。現在は室温を日中15~20度、夜間5度前後に設定し管理している。渋谷さんは「寒波や燃料費高騰の中、効率的に花を咲かせるため仲間と勉強した成果が出た。少しでも高品質な果実を消費者に届けたい」と意気込みを語った。
JAさくらんぼひがしね(佐藤勝蔵組合長)と同JA加温さくらんぼ生産組合(須藤一元組合長)が開催した。早いハウスでは今月下旬から「紅さやか」、3月上旬からは「佐藤錦」の出荷が始まる見通し。同JAは今季の加温サクランボの売り上げ目標を6億円としている。
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