水道管の凍結トラブル要注意 県内、今週末以降も厳しい寒さに

2023/2/4 12:28

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 先月下旬の大寒波で県内では水道管の凍結が複数確認された。鶴岡と酒田両市の一部の学校では給食が提供できず、山形市内では日中に給湯器から湯が出ないトラブルの相談も相次ぐなど業者が対応に追われた。今週末以降も厳しい寒さが見込まれ、関係者は点検や家庭でできる対策の徹底を訴えている。

 山形市上下水道部には先月24日からの4日間で、水道管の凍結や破裂などの問い合わせが約120件寄せられた。同部は、市内全戸配布のチラシや動画投稿サイト「ユーチューブ」を通し、事前の水抜きや蛇口から若干量の水を出す対策を周知した。凍結した場合は蛇口にタオルを巻き、その上から湯を少しずつかける方法などを推奨している。

 「水は出るのに湯が出ない」との相談も多く寄せられたという。原因の大半は給湯器につながる配管の凍結で、給湯器が屋外に設置されている場合は配管が外気にさらされ、凍りやすくなるという。同市内のガス供給会社によると、例年は夜から朝にかけて冷え込み湯が出なくなるケースはあるが、今冬は日中も凍結する事態の対応に追われた。同社の担当者は「山形市で昼間もここまで寒いのは珍しい」と頭を抱えた。

 配管の凍結を防ぐには、配管を保温する「ヒーター線」が有効。比較的新しい家には既に設置されている場合が多く、ない場合でも後から施工することができるという。経年劣化する可能性があり、給湯器を入れ替えるタイミングなどで点検、交換が望ましいとしている。特に寒さが厳しい日は屋内の配管が凍る事例もあり、同社によると先月の寒波では複数確認された。

 追い炊き付き給湯器の場合は、気温が下がると自動的に浴槽の水を循環する機能がある。凍結防止には残り湯を捨てずに、浴槽内にある循環口上部より5センチ以上高い位置まで残すことが有効という。給湯器のスイッチを切り、湯の蛇口から若干量の水を出し続ける方法も効果がある。同社の担当者は「日中でも油断せずに凍結対策をしてほしい」と呼びかけている。

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