軒下につるされたアユが冷たい風に吹かれ、ゆらゆらと-。白鷹町下山にある道の駅「白鷹ヤナ公園」は、常設では日本一の規模のアユのヤナ場を持つ。冬も、売店や併設の食事処「あゆ茶屋」でアユ料理や加工品を堪能できる。
お薦めは旬の寒風干し。内蔵を取り除いて秘伝のタレに漬けて干したもので、きつね色に焼いて味わう。茶屋では塩焼きや田楽、炊き込みご飯などアユ三昧の定食、小アユの唐揚げ丼なども用意する。売店では甘露煮やチップなどが並び、目移りしそうだ。
同町は「紅」に縁がある。紅葉鮎と呼ばれる腹に赤い線が入った秋の落ちアユ、町内で生産が盛んな紅花やトマトの加工品など、同駅には季節によって赤色にちなんだ商品が並ぶ。
今は雪に包まれた同駅だが、春になるとヤナ場を見下ろすように桜が咲き、こいのぼりが悠々と泳ぐ。屋外の売店が開き、観光客でにぎわうようになる。一年を通してさまざまな表情を楽しむことができる。「秋の落ちアユ漁もぜひ見に来て、塩焼きを味わって」と担当者は話している。
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