最上町に約600年間根を張り、2021年に伐採された「東法田の大アカマツ」の幹を材料としたハープが完成した。長年、町を見守ってきた大木は地元の子どもたちに新たな命を吹き込まれ、楽器として生まれ変わった。26日には町中央公民館で開かれる音楽会で、その姿が披露され、町民らが音を奏でる。
東法田の大アカマツは樹齢600年とされ、幹回りは8.5メートルほどで、1993年に全国で一番太い木に認定された。県指定天然記念物となっていたが、葉が枯れ落ちるなどの異変があり、2019年8月に県の樹木医が枯死状態と判断し、町が21月6月に切り倒した。
完成した楽器はハープ8台で、大きいものは縦40センチ、横90センチで、小さいものが縦30センチ、横65センチ。製作費用の財源は県の「みどり環境税」などを活用した。高知県在住で手作り楽器を手がける泉谷貴彦さん(65)が切り倒された幹から状態の良い部分を選び、製材した。
泉谷さんの指導の下、地元の小学生も作業を手伝い、ハープとして生まれ変わらせた。泉谷さんは作る過程でアカマツの生命力に驚いたという。「アカマツは長生きした強い木」と製作に関わった向町小4年沼沢龍之右君(10)。音色を確かめた妹の同小3年実穂さん(9)は「きれいな音が出る楽器だと感じた」と話した。
音楽会では、町内の演奏グループなどが、泉谷さんのオリジナル楽曲をハープで奏でる。泉谷さんは「かつてはアカマツの近くで多くの子どもたちが遊んだと思う。その光景がよみがえるような、楽しい演奏をすれば、きっとアカマツも喜んでくれるはず」と語った。
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