国土交通省は31日、2023年度の公共事業予算の配分(箇所付け)を発表した。本県関係では、高規格道路「新潟山形南部連絡道路」の小国―飯豊間について、概略ルート・構造の検討に着手する。国道113号とのダブルネットワーク構築に向けて一歩前進した。河川関係では戸沢村金打坊(かねうちぼう)地区への輪中堤整備を進める。
全長約80キロの同連絡道路は、高畠町と新潟県村上市を結ぶ東西のルート。本県側では赤湯バイパス(7.2キロ)が既に供用されている。梨郷道路(7.2キロ)は23年度に開通予定で、小国道路(12.7キロ)は事業中。小国―飯豊は梨郷、小国両道路の間に位置する。
今後、有識者が利用者らの意見を聞いて課題などを整理し、道路計画を検討する。飯豊町の国道113号は昨年8月の大雨で一部が崩落し、小国町が一時孤立化した。防災や物流の観点から、同連絡道路は未整備区間の早期事業化が求められている。
戸沢村金打坊地区は、20年7月豪雨で集落を挟むように流れている最上川と鮭川が増水し、農地や一部住宅に浸水被害が出た。約540メートルの輪中堤を整備する計画で、23年度は用地補償を進める。他の主な新規事業では、最上川水系の角川流域(戸沢村)で土砂災害を防ぐための三ツ沢第5砂防えん堤を整備する。
23年度開通予定の日本海東北自動車道(日東道)酒田みなと―遊佐間(12キロ)には22億3600万円が配分された。山形、酒田両河川国道、新庄河川、酒田港湾の県内4事務所の配分額は400億6100万円で、前年度より27億5300万円増えた。
吉村美栄子知事は「国道113号をはじめとする横軸道路を含め、広域道路ネットワークが一日も早く完成するよう、しっかりと取り組む」とのコメントを出した。
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