山形新聞社のデジタル発信拠点「街なかメタベース」(山形市・山形グランドホテル)の累計入場者数が1千人を超えた。専用のヘッドセットを着けて見る360度の仮想現実(VR)体験が好評で、「カヌーに乗ってみたくなった」「パラグライダーは飛んでいるような気分」などの声が上がっている。
街なかメタベースは今年3月1日にオープンした。VRコーナーと動画撮影スタジオで構成しており、特にVRは誰でも無料で体験できる。働く車が目抜き通りにずらりと並んだ今月5日には、130人以上が訪れ、順番待ちの長い列ができた。現在はフラワー長井線の車窓(長井市―白鷹町)や、白川湖の水没林(飯豊町)など、10種類ほどの映像を楽しめる。
23日も台湾からの観光客らがVR体験をしようと立ち寄った。陳威宇さん(41)は最上川舟下りや蔵王温泉スキー場などの映像を見て感嘆の声を上げ、「日本には二十数回来ているが山形県を訪れたのは初めて。有名な観光地の映像を上下左右見られて面白かった」と話した。
街なかメタベースの開館時間は午前9時~午後6時で、当面は無休。問い合わせは同所023(666)5430。
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