鶴岡市羽黒町玉川の国指定名勝「玉川寺(ぎょくせんじ)庭園」でクリンソウが咲いている。紫やピンクの花が新緑に映え拝観者を楽しませている。
仏教ゆかりの池泉(ちせん)回遊式蓬莱(ほうらい)庭園として室町時代に造られた歴史がある。春はサクラ、初夏はクリンソウやツツジ、秋はハギやシュウメイギクが咲き誇り“花の寺”と呼ばれる。サクラソウ科の多年草であるクリンソウは古くから庭にあり大切にされてきたという。
26日は雨天となったものの拝観者が相次ぎ、静かな緑の中でかれんな花の美しさに触れていた。同寺の斎藤広海(こうかい)住職(67)は「庭園は四季折々の魅力があり1年に何度も訪れる人もいる。この時季はクリンソウを見て心を和ませてほしい」と話していた。見頃は今月末まで。
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