準決勝の第1試合は東海大―鶴東。総合力の高い鶴東に分があるが、7年ぶりに勝ち上がった東海大は打線に勢いがある。東海大は37回大会以来の頂点に向けて士気は高い。打線は7番山崎悠貴が打率6割超と当たっており、9番遠藤塁も本塁打を放つなど3試合で計36安打と好調だ。特に終盤の爆発力が際立つ。投手陣は大崩れすることなく、試合をつくる力がある。4年ぶりの戴冠を見据える鶴東は2試合ともコールドで制する危なげない試合運びで4強入りした。力のある桜井椿稀ら投手陣の層は厚く、守備も安定感がある。打線は3番寺前甲陽が7割超の打率をマークするなど、好機に畳みかけるそつのなさは健在だ。
第2試合は羽黒―日大。ともに勝負強く好機をものにしてきたチームだけに、どちらが先手を打てるか。連覇が懸かる羽黒は投打にバランスが取れている。飛び抜けた強打者はいないが、3試合を通じて得点機に攻め立てそつなく加点した。5番江崎仁ら中軸が当たっている。投手陣は山田舞侑が好救援を見せており、課題の序盤を乗り切ればチームが勢いづく。6年ぶりの春季大会制覇を狙う日大は攻守に安定し、2試合とも快勝した。打率5割超の4番遠藤海星をはじめ、切れ目がない打線は勝負どころで集中力がさえる。最速144キロの主戦菅井颯は磨きがかかった投球術で存在感を放つなど、投手陣も力がある。
決勝と3位決定戦は28日に同球場で行う。
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