鶴岡市の山形自動車道田麦俣トンネルで発生した死亡交通事故を受け、県は26日、国土交通省と東日本高速道路(NEXCO東日本)に、高速道路の暫定2車線(対面通行)区間の安全対策を緊急要望した。暫定2車線区間はトンネルなどで正面衝突の危険性が高く、4車線化の実現促進も求めた。
同省では平山雅之副知事が丹羽克彦道路局長に要望書を手渡した。事故は反対車線にはみ出した乗用車が対向車と正面衝突し、1歳児を含む3人が亡くなった。トンネルや橋では支柱が固定できず、ワイヤロープの設置が難しいという構造上の課題がある。要望書には▽技術的課題を解決して1日も早く(ワイヤロープ設置などの安全対策を)実用化すること▽4車線化の実現促進▽高規格化されていない区間の事業化に向けた検討着手―の3点を盛り込んだ。
平山副知事は「事故の重大性、安全対策の必要性を認識してもらっていると感じた。NEXCOはできる所から進めるとのことだった」と手応えを語った。県内高速道のうち、25%は安全対策が施されていない対面通行区間となっている。
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