新星・菅野(山形商)、大会新V 県高校総体、女子三段跳び

2023/5/28 08:42
〈女子三段跳び決勝〉大会新記録の12メートル02で頂点に立った菅野穂乃(山形商)=天童市・NDソフトスタジアム山形

 第74回県高校総合体育大会は27日、各地で4競技が行われ、陸上は女子三段跳びで、1年の菅野穂乃(山形商)が大会新記録の12メートル02で頂点に立った。女子棒高跳びの今井颯希(山形商)は3メートル60で2連覇を達成。男子走り高跳びは工藤翼(山形学院)が2メートル03を成功させて優勝した。レスリングは男子80キロ級を佐藤和(鶴岡工)が制し、学校対抗戦は山形商が1位だった。

昨年日本中学新、高校でも躍動

 【ハイライト】女子三段跳びは1年生の菅野穂乃(山形商)が、大会記録を上回る12メートル02をマークし頂点に立った。昨年に同種目の日本中学記録を塗り替えた新星が、高校でもいきなりの活躍。「たくさんトレーニングを積み全国の舞台で活躍したい」と初々しく語った。

 初優勝を喜ぶ一方で、記録は自己ベストに25センチ届かず、「自分の記録なのに遠い」ともどかしさを表現した。県高校総体は4日間にわたって行われる。前日までに出場した走り幅跳びや400メートルリレーで疲労し、思うように体が動かなかったという。コンディションを維持する難しさに直面し、「高校受験で練習を休んだ期間に落ちた筋力、体力を戻したい」と課題を挙げた。

 中学時代は、走り幅跳びで東北大会を制し、100メートル障害では全国大会に出場した。3年生の秋に幅跳びの調子を落とし、気分転換のつもりで三段跳びに挑戦したところ、大会で中学記録をたたき出した。三段跳びの本格的な指導を受けたのは高校入学後だ。

 逸材は「いろいろな種目で体を動かした経験が助走や跳躍に生きている」と冷静に自己分析する。「このままトレーニングを積んでいけば、間違いなく成長できる」。自らを信じ、今後を展望した。

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