地方創生をテーマに山形新聞社が提唱する「1学級1新聞」を導入している鶴岡市の鶴岡中央高(兼子由香校長)で29日、新聞の読み方講座が開かれた。生徒が、紙面構成や歴史を記録する新聞の役割などについて理解を深めた。
「公共」「政治・経済」を選択する2、3年生計約180人が受講した。山形新聞の松田直樹鶴岡支社長が講師を務めた。紙面の前半は政治行政や国際、経済ニュース、中面に地域、スポーツ、後半に事件事故が載ることなど約束事を説明し、「見出しを眺めるだけでも世の中の流れがつかめる」と述べた。2年五十嵐侑人(ゆうと)さん(16)は「講座を聞いて新聞の面白さと読み方を知ることができた。これから毎朝読む習慣を身に付けたい」と話した。
県内高校を対象にした1学級1新聞は、山形新聞OBの故鈴木正氏の篤志で設立された「鈴木基金」を活用し、趣旨に賛同する企業の協力を得て実施している。県内全ての公私立高、高等専門学校計61校、781学級に山形新聞を届けている。
|
|