スロベニアのヤネス・プレモジェ駐日臨時代理大使が6日、山形市の山形メディアタワーを訪れ、寒河江浩二山形新聞社長・主筆(山形新聞グループ経営会議議長)と懇談した。本県とスロベニアの共通点としてソバやワインといった豊かな農業生産物を挙げ「農業は環境保全にも役立っている。さらに推し進めていきたい」と語った。
県EU協会(長谷川吉茂会長)主催の「ワインと音楽の夕べ」出席のため来県した。プレモジェ大使は、「雪が残る蔵王連峰や月山を見て、国境にアルプス山脈があるスロベニアと似ていると思った」と笑顔を見せた。本県で味わったそばや日本酒のおいしさ、宿泊した銀山温泉(尾花沢市)の美しさについても言及した。
また、スロベニアは環境保全や平和、貧困の撲滅などを目標に掲げていることを説明し、「日本は私たちの味方になり、力強く支えてくれる存在だ」と述べた。山形新聞の「循環型(クローズド・ループ)古紙回収」の取り組みにも理解を示した。
ワインと音楽、親交深める―山形、県EU協総会も
「ワインと音楽の夕べ」は同日夜、山形市の山形グランドホテルで開かれた。プレモジェ大使によるスピーチの後、スロベニア産のスパークリングワインで乾杯した。約90人の参加者は山形交響楽団の弦楽四重奏に耳を傾けながら、同国の酒と料理、高畠ワイナリーのワインを味わった。同協会理事の寒河江社長が中締めした。
先だって開かれた県EU協会の総会では、駐日欧州連合代表部が実施する出張授業への支援・協力などを盛り込んだ2023年度事業計画を承認した。
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