夏山シーズンを前に、西川町の月山スキー場で往復乗車ができるようリフトの高さを下げる作業が行われている。これまではスキー客向けの上り専用だったが、トレッキング客にも対応するためで、今年は3~4月の高温で雪解けが早く、予定を1週間前倒しした。
運行する月山観光開発(阿部和典社長)によると、リフトの延長は993メートル。往復運行への切り替え作業は、支柱に設置された滑車の位置を下げ、人が乗る搬器を最高約10メートルの高さから地面近くまで低くし、下る際の安全性を確保する。今月12~15日に切り替える予定だったが、融雪が進み、5日に作業を開始した。9日に運行を再開する。
6日は同社の従業員12人が作業した。同スキー場の沢、大斜面の両コースは所々にやぶや岩が露出しており、前倒ししたのはスキーヤーが下る際もリフトを利用できるようにとの配慮もあるという。阿部社長は、今後は上級スキーヤーはより上部の斜面で滑りを楽しむ一方、山登り客が増える時季だとし「リフトを利用し、安全に夏山を楽しんでほしい」と話した。
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