電力9社、赤字合計1兆円超え ロシア侵攻や円安で燃料高騰打撃

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 東京電力本店=東京都千代田区

 大手電力10社の2023年3月期の連結業績予想は、中部電力を除く9社が赤字となり、赤字額の合計が1兆円を超える見通しとなったことが1日、分かった。ロシアのウクライナ侵攻や円安で、液化天然ガスや石炭などの輸入価格が高騰し、火力発電の燃料費がかさんだ。東京電力など7社は業績改善に向け、電気料金の4月以降の抜本的な値上げを目指す。

 大手電力の赤字額が合計で1兆円を超えるのは、東日本大震災後の原発停止などにより8社の赤字額が1兆6千億円近くに上った13年3月期以来、10年ぶり。

 赤字額が最も大きいのは東京電力HDの3170億円で、東北電力の2200億円が続いた。

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