中国、日本企業と酷似の会社罰金 社名やロゴ「違法」

5/27 17:53
 ホシザキの製氷機(左)と、処罰を受けた中国企業「星崎冷熱科技(南通)有限公司」の製氷機に付いているペンギンマーク(共同)

 【上海共同】業務用厨房機器大手ホシザキ(愛知県豊明市)と酷似した企業名やマークを使って製氷機を販売し、中国の商標法や反不正競争法に違反したとして、江蘇省南通市当局が市内の中国企業に約11万5千元(約230万円)の罰金を科したことが27日、関係者への取材で分かった。

 日本企業の訴えに応じ、知的財産権侵害への対応強化をアピールした形。中国は商標権侵害のほか、偽ブランド品や海外コンテンツの海賊版サイトが横行し、知財権保護の対策が甘いと非難されてきた。

 処罰されたのは2020年に設立した「星崎冷熱科技(南通)有限公司」。1998年に中国に進出したホシザキとは無関係だ。南通市海門区市場監督管理局が出した今年2月8日付の行政処罰決定書は、企業名が似ていることについて「ホシザキと混同させる目的」と認定した。

 冷熱科技はホシザキが中国で商標登録した「HOSHIZAKI」と似た「HOSYINGKI」のロゴやペンギンの絵柄を、別会社を通じて商標登録。正当に登録したことを示す「Rマーク」も付けていた。

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