発祥の地に「鈴木屋敷」復元 和歌山・海南、完成祝う

3/30 18:27
 鈴木姓の発祥地として知られる和歌山県海南市で、復元工事が完了した「鈴木屋敷」=30日午前

 全国的に多い鈴木姓の発祥の地として知られる和歌山県海南市で、老朽化していた「鈴木屋敷」の復元工事が完了し30日、竣工式が行われた。国史跡の一部の藤白神社境内にある屋敷に、全国各地の鈴木さんや関係者ら約50人が集まり、満開の桜の下で完成を祝った。

 関東地方を拠点に鈴木姓の歴史について勉強会などを行う「関東藤白鈴木会」会長の鈴木久元さん(85)は「全国に約185万人いる鈴木さんの故郷がよみがえった。鈴木姓でない人にも訪れてほしい」と喜んだ。

 地元有志らによると、平安時代末期に熊野の豪族鈴木氏が藤白神社境内に屋敷を構え、一族が全国に熊野信仰を広める過程で鈴木姓が広まったとされる。

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