奄美大島沖にフグ産卵床 繁殖の季節、7月ごろまで

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 産卵床内で寄り添うアマミホシゾラフグの雌(右)と雄=5月31日、鹿児島県・奄美大島沖の水深約25メートル(興克樹さん提供)

 海底の砂地に直径約2メートルの産卵床を作るアマミホシゾラフグ(体長10〜15センチ)が、鹿児島県・奄美大島沖で繁殖の季節を迎えている。雄が産卵床に雌を誘い込み、頭部をかんで寄り添う姿が見られる。産卵は例年、7月ごろまで続く。

 自然写真家で、奄美海洋生物研究会の興克樹会長(52)が5月31日早朝、同島南東部の水深約25メートルの海底で撮影。雌が来ない産卵床もあったといい「改めて不思議な生き物だと思った」と話した。

 2014年に新種のフグと確認され、15年に生物学の研究者らが選考する「世界の新種トップ10」に選ばれた。産卵床は「ミステリーサークル」とも呼ばれている。

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