モリアオガエルの繁殖地として国の天然記念物に指定されている福島県川内村の平伏沼は、恋の季節に入った。水面に張り出したミズナラなどの樹上で産卵の様子が見られている。
「コロコロ、グッグッグ」。雨上がりの9日午後、平伏山(標高842メートル)の山頂にある面積12アールの沼にカエルの鳴き声が響き、枝にしがみつく雌に雄が寄り添い、ソフトボール大の泡状の卵塊を作っていた。
村教育委員会によると、この日までに確認できた卵塊は16個。産卵のピークは今月中旬から下旬ごろという。約2週間でオタマジャクシがかえり、沼に落ちる。
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