卒業式「マスクなし」政府検討 月内に結論目指す

2/3 11:20
 全国電話世論調査で尋ねた「マスクの着用ルール緩和」

 新型コロナウイルス対策のマスクを巡り、政府が今春の小中高校などの卒業式や入学式では「着用を推奨しない」として外すことを可能とする案を検討していることが3日、関係者への取材で分かった。卒業式シーズンが迫っていることから、専門家の意見を聞き、今月の早い時期に結論を出す方針。

 政府は新型コロナの感染症法上の位置付けを5月8日に「5類」へ移行するのに伴い、マスク着用は屋内外を問わず個人の判断に委ねる方針を決め、効果的な着用の場面を示すとしている。

 特に中高の今春の卒業生は3年間をコロナ禍で過ごした生徒たちで、与野党からは5類移行に先行して学校現場の着用ルールの緩和を求める声が出ていた。文部科学省は、政府としてのマスクの在り方を踏まえ、学校現場に方向性を周知する。

 関係者によると、卒業式や入学式の最中に児童生徒同士の会話はほとんどなく、感染リスクは高くないため、マスクを着用しないことは可能とみている。マスクを外すことは強制しない。

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