東証、バブル後最高値更新 317円高、債務上限合意を好感

5/29 17:27
 東京証券取引所

 週明け29日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は3営業日続伸した。終値は前週末比317円23銭高の3万1233円54銭。22日に付けたバブル経済崩壊後の終値最高値(3万1086円82銭)を超え、1990年7月26日以来約33年ぶりの高値水準となった。米連邦政府の債務上限問題でバイデン政権と共和党が合意したことを好感した買いが広がった。

 前週末終値からの上げ幅は一時600円を超え、取引時間中としても23日に付けたバブル後最高値を更新して3万1560円43銭まで上昇した。ただ買い一巡後は当面の利益を確定するための売り注文が出て、上げ幅をやや縮めた。

 東証株価指数(TOPIX)は14・81ポイント高の2160・65。出来高は約11億9400万株。

 朝方は債務上限問題が合意に達したことでデフォルト(債務不履行)回避の期待が高まり、買い注文が膨らんだ。

 午後に入ると売り買いが交錯し伸び悩んだ。大手証券関係者は、債務上限問題を巡り「議会で法案が可決するか、まだ不透明感が残る」と指摘した。

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