【ワシントン共同】ニクソン米政権下でベトナム和平に努めたキッシンジャー元国務長官が27日、100歳になった。大統領の密使として極秘訪中し、米中国交正常化に道筋を付けるなど功績を残す一方で、ベトナム戦争期にカンボジアで市民を巻き添えにした爆撃を強行したとして批判も高まっている。
CBSテレビで爆撃の犯罪性について見解を問われたキッシンジャー氏は、半世紀以上前の出来事だと強調した上で「必要な措置だった」と弁明した。
ニクソン政権は北ベトナム側の兵員・物資輸送路の寸断などを狙ってカンボジアを広範囲にわたって空爆。米メディアによると、約15万人もの市民が犠牲になったとされる。
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