「ユナボマー」受刑者死亡 自殺か、米連続小包爆弾事件

6/11 15:43
 セオドア・カジンスキー受刑者(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】米国で1978〜95年に連続小包爆弾事件を起こした「ユナボマー」として終身刑の判決を受けたセオドア・カジンスキー受刑者が10日、南部ノースカロライナ州の医療刑務所で死亡した。81歳だった。米主要メディアが報じた。独房で無反応の状態で発見され、米紙ニューヨーク・タイムズなどは死因について自殺との見方を伝えた。

 42年、中西部イリノイ州シカゴ生まれ。ハーバード大卒の元カリフォルニア大バークリー校助教授で、各地の大学や研究所などに小包爆弾を郵送し全米を震え上がらせた。16件の犯行で計3人が死亡、23人が負傷した。

 95年にニューヨーク・タイムズ紙やワシントン・ポスト紙に科学や機械文明を否定する声明文を送付した。声明文が受刑者の手紙などと酷似していることを実弟が通報。96年に西部モンタナ州の人里離れた山小屋で逮捕され、98年に終身刑4回と禁錮30年の判決を言い渡された。

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