「説明書を無視して作ったガンプラ」νガンダムが衝撃の出来…「モビルスーツとして成り立ってる」
ガンダムの名シーン「ラストシューティング」を現代アート風に表現するなど、独創的な作風で注目を集めているモデラーの浜松さん(@wall_e_11)。その近作は、「説明書を無視して作ったνガンダム【※】」というありそうでなかった斬新なもの。SNSで公開すると、「説明書を無視しててもモビルスーツ(MS)として成り立ってるセンスが素晴らしい」「新しいガンダムの誕生ですね」など賞賛の声が上がった。なぜ、このようなカスタムを使用と思ったのか? 話を聞いた。【※】「νガンダム」の「ν」は、ギリシア文字の第13文字の「ニュー」
【写真】「まるで現代アート!」ガンプラに新たな世界観…挑戦的な「ラストシューティン
■他モデラーのミキシング作品に刺激「自分もやってみたい」
――前回紹介させていただいた現代アート風の「ラストシューティング」ですが、記事公開後の反響はいかがでしたか?
【浜松】「こんなに美しい作品が見れるとは思わなかった」など、現代アートの風味を取り入れた部分を評価して下さるものが多く、大変うれしかったです。一方で、原作を重んじる方々からは厳しいコメントもいただき、ネット上で作品を公開することの難しさというものも実感しました。賞賛も酷評も含め、さまざまなコメントいただいたので、とても多くの方々に自分の作品を見てもらえたのだなと思いました。
――“ガンプラは自由”です。思いもつかないカスタムでガンプラの世界を広げていくモデラーさんの発想力は本当に尊敬します。本作も「説明書を無視して作ったνガンダム」とありましたが、発想がユニークな作品です。
【浜松】いえいえ、カスタムの方向性は、私独自の発想という訳ではなく、プラモ制作におけるミキシングの手法を「説明書無視」と言い換えてみたものです。1つのキットを組み換えたり、キットを複数個組み合わせて全く別物に組み換えたりしている作品を、時折目にしてきました。どこに何のパーツが使われているのか、間違い探しをするような心のときめきがそういった作品から感じられ、「自分でもやってみたい!」と思い、今回冬休み期間を利用して挑戦してみました。制作期間は3日間、使用キットはエントリーグレードのνガンダムです。
――そもそもνガンダムをベースにしようと思ったのはなぜですか?
【浜松】νガンダムは、私の特に好きなMSのひとつということ。それと、エントリーグレードのキットは入手性がよく、大胆な改造をするのに躊躇なく挑戦出来そうだと思ったことですね。
■『逆襲のシャア』ではなく“並行世界”で活躍するνガンダム
――完成した機体は、νガンダムの体裁を取りながらも新しいMSにも見え、斬新です。どのようなことをイメージしながら制作されていたのですか?
【浜松】νガンダムを作りつつも、「どうやったら元のνガンダムではないものに見えるだろうか」と終始考えながら、切り出したパーツとにらめっこをしていました。頭には「サザビーのようなトサカをつけてみよう」とか、「肩パーツを胸に付けたらEx-Sガンダムの胸のような形状に出来るのでは?」とか、自分の好きな要素を思いつくままに組み立てていきました。結果として見る人によってさまざまな姿に見える作品になったかなと思います。
――確かに、過去作「ラストシューティング」にも通じる現代アート感もあり、見る人の解釈でさまざまな楽しみ方ができますね。制作において一番苦労した点、一番こだわった点をそれぞれお教えください。
【浜松】どちらもパーツ同士の配置ですね。それぞれ付くはずのない箇所に部品を配置しているので、接着の仕方や部品の分割にはいろいろと悩まされました。この作品は無塗装ですが後から塗装がやりやすいように、パーツをある程度ばらせるように接着しています。
――この機体はどのような活躍をされるとイメージしていますか?
【浜松】そうですね、νガンダムではあるけど、そうではない存在。『逆襲のシャア』の世界とは別の並行世界におけるνガンダムとして活躍しているのではないかな、と思います。名付けるならば「アナザーνガンダム」ですかね。
――8000件を超えるいいねや賞賛の声も多数上がっていますが、どのように受け止めていますか?
【浜松】今までにないほどたくさんの反応をいただけて本当にうれしかったです。私が他のモデラーさんたちが作った作品を見た時と同じようなワクワクした気持ちを、皆さんにも届けられたと思うと本当に感無量です。
また、さまざまなコメントをいただいたのですが、なかでも自分が意図して付けたパーツのデザイン(胸部をEx-Sガンダム風にした部分など)について言い当ててくれたものが印象深く、とてもうれしかったですね。
――これだけの反応があると次作にも気合が入りますね。既に構想は練られているのですか?
【浜松】いえ、いつも思いつくままに作っていますが、またアート要素を組み込んだ作品を作ってみたいと思います。
【写真】「まるで現代アート!」ガンプラに新たな世界観…挑戦的な「ラストシューティン
■他モデラーのミキシング作品に刺激「自分もやってみたい」
――前回紹介させていただいた現代アート風の「ラストシューティング」ですが、記事公開後の反響はいかがでしたか?
【浜松】「こんなに美しい作品が見れるとは思わなかった」など、現代アートの風味を取り入れた部分を評価して下さるものが多く、大変うれしかったです。一方で、原作を重んじる方々からは厳しいコメントもいただき、ネット上で作品を公開することの難しさというものも実感しました。賞賛も酷評も含め、さまざまなコメントいただいたので、とても多くの方々に自分の作品を見てもらえたのだなと思いました。
――“ガンプラは自由”です。思いもつかないカスタムでガンプラの世界を広げていくモデラーさんの発想力は本当に尊敬します。本作も「説明書を無視して作ったνガンダム」とありましたが、発想がユニークな作品です。
【浜松】いえいえ、カスタムの方向性は、私独自の発想という訳ではなく、プラモ制作におけるミキシングの手法を「説明書無視」と言い換えてみたものです。1つのキットを組み換えたり、キットを複数個組み合わせて全く別物に組み換えたりしている作品を、時折目にしてきました。どこに何のパーツが使われているのか、間違い探しをするような心のときめきがそういった作品から感じられ、「自分でもやってみたい!」と思い、今回冬休み期間を利用して挑戦してみました。制作期間は3日間、使用キットはエントリーグレードのνガンダムです。
――そもそもνガンダムをベースにしようと思ったのはなぜですか?
【浜松】νガンダムは、私の特に好きなMSのひとつということ。それと、エントリーグレードのキットは入手性がよく、大胆な改造をするのに躊躇なく挑戦出来そうだと思ったことですね。
■『逆襲のシャア』ではなく“並行世界”で活躍するνガンダム
――完成した機体は、νガンダムの体裁を取りながらも新しいMSにも見え、斬新です。どのようなことをイメージしながら制作されていたのですか?
【浜松】νガンダムを作りつつも、「どうやったら元のνガンダムではないものに見えるだろうか」と終始考えながら、切り出したパーツとにらめっこをしていました。頭には「サザビーのようなトサカをつけてみよう」とか、「肩パーツを胸に付けたらEx-Sガンダムの胸のような形状に出来るのでは?」とか、自分の好きな要素を思いつくままに組み立てていきました。結果として見る人によってさまざまな姿に見える作品になったかなと思います。
――確かに、過去作「ラストシューティング」にも通じる現代アート感もあり、見る人の解釈でさまざまな楽しみ方ができますね。制作において一番苦労した点、一番こだわった点をそれぞれお教えください。
【浜松】どちらもパーツ同士の配置ですね。それぞれ付くはずのない箇所に部品を配置しているので、接着の仕方や部品の分割にはいろいろと悩まされました。この作品は無塗装ですが後から塗装がやりやすいように、パーツをある程度ばらせるように接着しています。
――この機体はどのような活躍をされるとイメージしていますか?
【浜松】そうですね、νガンダムではあるけど、そうではない存在。『逆襲のシャア』の世界とは別の並行世界におけるνガンダムとして活躍しているのではないかな、と思います。名付けるならば「アナザーνガンダム」ですかね。
――8000件を超えるいいねや賞賛の声も多数上がっていますが、どのように受け止めていますか?
【浜松】今までにないほどたくさんの反応をいただけて本当にうれしかったです。私が他のモデラーさんたちが作った作品を見た時と同じようなワクワクした気持ちを、皆さんにも届けられたと思うと本当に感無量です。
また、さまざまなコメントをいただいたのですが、なかでも自分が意図して付けたパーツのデザイン(胸部をEx-Sガンダム風にした部分など)について言い当ててくれたものが印象深く、とてもうれしかったですね。
――これだけの反応があると次作にも気合が入りますね。既に構想は練られているのですか?
【浜松】いえ、いつも思いつくままに作っていますが、またアート要素を組み込んだ作品を作ってみたいと思います。
公開:2023-01-29 07:00
更新:2023-01-29 07:00
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