8大事業

8大事業

やましんレディースセミナー 海外版
ブルネイで見聞深める

 やましんレディースセミナーの海外版として、東南アジアの王国・ブルネイでセミナーを開く。県内の女性を募り、秋の開催を予定している。

 ブルネイは東南アジアのボルネオ島の北部に位置するイスラム教国。石油や天然ガスなどの資源が豊富で、1人当たりの国民の所得水準が高い。豊かな小国と言われ、社会福祉も充実していることから、政治・経済情勢は安定している。東南アジア諸国連合(ASEAN)の一員で、今年は日本との外交関係樹立40周年を迎える。

 やましんレディースセミナーは山形新聞、山形放送が主催し、1987(昭和62)年にスタートした。各界の第一線で活躍する女性を講師に招き、女性の社会進出や会員同士の交流を後押ししたいと続けている。

 海外セミナーは1991年に初めて香港を会場に開催。翌92年にシンガポール、2006年にフランスとオーストリア、11年には台湾で開いた。それぞれ県内の女性が参加し、現地で活躍する日本人や地元の女性の講演を聴き、女性団体などと交流してきた。13年ぶりの海外セミナーとなる今回もブルネイで見聞を深め、豊かな自然、歴史的建造物などに触れてもらう。

企画展「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」
生涯たどる木版画180点
川瀬巴水の木版画「西伊豆木負」。代表作をはじめ初期から晩年までの作品を一堂に鑑賞できる
川瀬巴水の木版画「西伊豆木負」。代表作をはじめ初期から晩年までの作品を一堂に鑑賞できる

 全国を旅し、庶民の生活が息づく四季折々の風景を描いた木版画家・川瀬巴水(はすい)の企画展「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」が7月11日~8月25日、山形市の山形美術館で開かれる。山寺を題材にした本県ゆかりの作品を含む初期から晩年までの約180点を紹介。「旅情詩人」とも呼ばれた巴水の生涯をたどることができる。

 巴水は1883(明治16)年、東京市芝区(現港区)に生まれた。家業の糸組商に従事したが画家への夢を諦めきれず、27歳で日本画家・鏑木(かぶらき)清方(きよかた)に入門を認められた。その後、伊東深水(しんすい)の木版画に感激し、35歳で版画家の道を歩み始めた。版元の渡辺庄三郎ら絵師、版元、彫師、摺師(すりし)と協業し、新たな色彩や手法に挑戦し新時代の浮世絵版画「新版画」を確立した。近年はアップル社の創設者、故スティーブ・ジョブズさんが多くの作品を購入するなどして注目を集めた。

 山形美術館には代表作に加え、まとめて見る機会の少ない連作(シリーズ)も展示。叙情的な巴水ならではの世界を堪能できる。ジョブズさんが購入した作品と同じ木版画も並ぶ。関連イベントとして、本展監修者の記念講演会や摺りの実演なども企画している。

みどりの学び 蔵王樹氷再生プロジェクト
アオモリトドマツ移植
樹氷再生を願いアオモリトドマツの稚樹を植える親子=2023年7月、蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅前
樹氷再生を願いアオモリトドマツの稚樹を植える親子=2023年7月、蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅前

 山形市の蔵王山で樹氷を形成し、深刻な枯死被害が確認されているアオモリトドマツの再生を目指す「みどりの学び 蔵王樹氷再生プロジェクト」は、4年目を迎える。官民による支援の輪が広がりつつある中、今年も小学生とその保護者を募って稚樹を植栽し、環境保全の大切さを考えてもらう。

 同プロジェクトは、虫の食害で立ち枯れが広がる蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅付近に、被害が少ないエリアで自生する稚樹を試験的に移植する。SDGs(持続可能な開発目標)運動の一環として、息の長い取り組みとする考えだ。

 山形森林管理署によると、現地では同プロジェクトでの移植をはじめ、これまで計191本の稚樹を植えた。このうち15本が枯死したが、おおむね順調に生育しているという。

 今年のプロジェクトは昨年に続き、夏と秋に現地を訪れ、標高1400メートル付近で稚樹を探し、約1600メートルの地蔵山頂駅近くで移植作業に挑戦する。トレッキングなども行い、枯死被害の現状と本県の豊かな自然について親子で理解を深めつつ、保全の重要性を胸に刻み、樹氷を未来につないでいく。

最上川さくら回廊
多様な願い、託して植樹
各地で実施する「最上川さくら回廊」では、参加者が子どもの成長、古里の発展に向け、思いを共有する=2023年10月、山形市
各地で実施する「最上川さくら回廊」では、参加者が子どもの成長、古里の発展に向け、思いを共有する=2023年10月、山形市

 「最上川さくら回廊」は、最上川流域を中心に桜並木をつくり、郷土愛や自然を慈しむ心を育むことを目的としている。山形新聞、山形放送の提唱で1996年に始まり、海外版を含めると、延べ200カ所に計5680本の桜の苗木を植えてきた。今年も10、11月を軸に、県内各地で実施する。

 国土交通省や県、やまがた森林(もり)と緑の推進機構、各市町村の協力で展開する。昨年は山形、新庄、長井、大石田、庄内の県内5市町で実施。東日本大震災で被災した宮城県東松島市でも行い、9年間続けてきた「復興祈念 絆のさくら」を終了した。

 同事業の海外版はこれまでに台湾、中国、ブラジル、タイで繰り広げ、本県との交流促進の思いを共有してきた。昨年は8大事業として県タイ友好協会との共催で派遣した訪問団「訪タイミッション」が、タイ第2の都市チェンマイで植樹し、友好の進展を願った。

 今年も植樹希望者を募り、選ばれたグループにそれぞれの名前を刻んだプレートを贈る。古里の発展や子どもの成長など、さまざまな願いを託して苗木に取り付け、桜の成長を見守ってもらう。

最上川200キロを歩く 小学生探検リレー
古里の母なる川を学習
最上川の歴史や治水対策を学ぶ「最上川200キロを歩く 小学生探検リレー」。河口付近でゴールする子どもたち=2023年7月、酒田市
最上川の歴史や治水対策を学ぶ「最上川200キロを歩く 小学生探検リレー」。河口付近でゴールする子どもたち=2023年7月、酒田市

 本県を縦断する母なる最上川を、子どもたちが源流から河口までたどる「最上川200キロを歩く 小学生探検リレー」は、今年21回目を迎える。県内の小学生が探検隊となり、ビッグフラッグをつなぐ。国土交通省の協力を得て、11週に分かれて歴史、治水対策、安全管理の仕組み、人や川を守る仕事について学ぶ。

 2003年から続く取り組みで、これまで児童約4900人が参加した。子どもたちは最上川の土手や堤防、親水空間などを歩き、河口からの距離や現在地を知る標識、家屋や田畑を守るための排水施設などを間近に見ながら進んでいく。SDGs(持続可能な開発目標)の「質の高い教育をみんなに」「海の豊かさを守ろう」「陸の豊かさも守ろう」の三つの目標を意識した活動でもある。

 昨年は洪水時に出動する排水車、堤防を管理する草刈り機や草集機が活動する様子を見学した週もあった。水質の検査や透明度の調査は毎週、必ず行い、きれいな川を汚さない河川愛護の意識を養った。

 今年も5~7月の毎週土曜日に、計11週にわたり、県内各地の子どもたちが古里の豊かな自然に理解を深める。

[PR]
県民健康講座
身近な病気予防策解説
身近な病気や、その予防法について理解を深める県民健康講座=2023年5月、山形市・遊学館
身近な病気や、その予防法について理解を深める県民健康講座=2023年5月、山形市・遊学館

 身近な病気や、その予防法を学んでもらい、地域の健康寿命延伸につなげる「県民健康講座」を、今年も県内3会場で開く。山形大医学部と県医師会の医師2人による講演に加え、県看護協会が健康指導を実施する。さまざまな病気をテーマに、健康づくりに役立つヒントを盛り込みながら、分かりやすく解説する。

 山形新聞、山形放送は1993年から生活習慣病の克服を目指す「健康フォーラム」を開催している。県民健康講座は多様な疾病を紹介し、各地域で開催することで、県民が広く受講できるようにしている。昨年は脳卒中や子宮頸(けい)がんといった疾病に加え、近年普及が進むロボット支援手術を取り上げるなど、注目度の高いテーマを設定した。

 毎回、本県の医療の中核を担う山形大医学部、地域医療を支える県医師会が1人ずつ講師を派遣する。専門的な視点から最新の治療法や具体的な予防策などについて解説する。県看護協会は、握力と血圧の測定コーナーを設けて健康に関する助言を行い、感染症対策の基本となる正しい手洗いの仕方を伝えた。今年も身近な疾病への理解を深める機会を提供し、健康長寿の実現に生かしてもらう。

子育て応援団すこやか2024
交流や遊びの機会提供
多彩なイベントを通じ、子どもを楽しく育てられる社会環境づくりについて考えた「子育て応援団すこやか2023」=2023年6月、天童市・イオンモール天童
多彩なイベントを通じ、子どもを楽しく育てられる社会環境づくりについて考えた「子育て応援団すこやか2023」=2023年6月、天童市・イオンモール天童

 「子育て応援団すこやか2024」を6月29、30日の両日、山形市の山形国際交流プラザで開く。子どもを楽しく育てられる社会環境づくりを目的に2007年から開催しており、今年で17回目となる。

 22年10月1日時点の社会的移動人口調査によると、県内では1年間の出生数が2年連続で6千人台を割り込んでいる。少子化が進み、社会の活力低下などさまざまな影響が懸念される中、出産、子育てに希望が持てる仕組み、環境づくりは喫緊の課題だ。

 会場では、小児科医、歯科医、薬剤師らによる無料相談や先輩ママとの交流広場、自治体や企業の子育て支援に関する展示やアトラクションを行う。また、子どもたちが元気に体を動かせるよう、保育士を目指す学生たちが作った遊び場などを設置する。毎年人気のキャラクターショー、ダンス、手遊びといったステージイベントや保育園、幼稚園、子ども食堂の情報を集めたコーナーも設ける。

 山形放送のテレビ番組やホームページからも情報発信し、多くの県民の参加を促し「子育て応援」の機運を高める。親子、家族で笑顔あふれる楽しい時間を過ごす機会を創出する。

ジュニアゴルフ大会
競技の振興、技術向上へ
県内の小中高校生が練習の成果を競った第6回ジュニアゴルフ大会=2023年7月、山形市・蔵王カントリークラブ
県内の小中高校生が練習の成果を競った第6回ジュニアゴルフ大会=2023年7月、山形市・蔵王カントリークラブ

 小中高生を対象とした「第7回山形新聞・山形放送杯ジュニアゴルフ大会」を今夏、天童市の天童カントリークラブで開催する。ジュニア層に競技の場を提供し、本県ゴルフの振興と選手の健全育成や技術の向上につなげる。

 一層の底辺拡大を目指して、第2回大会から8大事業に格上げした。昨年は県内各地から参加した次世代プレーヤー41人が交流を深めながら練習の成果を披露した。

 今回も高校男女、中学男女、小学4~6年男女、小学1~3年男女の計8部門を設け、小学4年以上は18ホールのストロークプレー、小学1~3年は9ホールプレーとする予定。実行委員会の総会で事業概要を決定する。

 大会には例年、特別ゲストを招いている。これまで日本男子ゴルフ界で一時代を築いた中嶋常幸さん、日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長と樋口久子顧問、東京五輪のゴルフ女子日本代表コーチを務めた服部道子さん、女子プロゴルファーの山崎千佳代さんが表彰式に出席した。今年もゲストには参加者を激励するとともに、上達のこつやプレーの心構えをアドバイスしてもらう予定だ。

[PR]